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- 自立支援介護「基本ケア④排泄」【いちかわデイサービス】
こんにちは!
いちかわデイサービスです(^^♪
以前のブログで自立支援について投稿させていただきました。
デイサービスでは日々の楽しい毎日の中に、
ご利用者様のできること・向上したいことに沿ったケアや支援をさせていただいております。
その1つに自立支援があります。
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↓↓【自立支援について】↓↓
ご利用者様のその人らしさを尊重しながら
ご利用者様ひとりひとりが自分らしい生活を継続、または実現できるように
そして、
自らが主体的に取り組めるよう様々なかたちでサポートさせていただいております!!
より詳しくい内容はこちら↓
ご利用者様の自立支援に取り組んでいます!【いちかわデイサービス】 | ブログ | 在宅介護から居住系サービスまで介護のことならケアサポート (care-support.biz)
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自立支援には4つの基本ケア(水分・栄養・運動・排泄)があり、
今回は自立支援シリーズ第5弾!!!
(最後になります!)
基本ケア ④排泄 についてです。
※高齢者の3人に1人が便秘に悩まされていると言われています。
排便が困難になると、強くいきむなどで血圧が上がり基礎疾患にも悪影響を及ぼします。
今回は、 排泄に関する機能 や 排泄の大切さ について
ご説明できればと思います('◇')ゞ
1⃣大腸の機能について
大腸の機能は主に3つ!
「水分吸収」「糞便形成」「便の排出」
●小腸から送られてきた食物は未だドロドロの状態です。
大腸内を移動するにつれて水分を吸収し、
やがて固形状の便を形成させます。
●大腸内の食物の移動は「蠕動(ぜんどう)」という収縮運動によって行われます。
通常1日に1~2回、この蠕動が強く起こり便を排出しようとする動きがあります。(大蠕動)
大蠕動は口から食物が胃に入った時に生じるため、食後は排便しやすい時間と言われています。
2⃣便秘について
※医学的には3日間排便がないことを"便秘"といいます。
高齢者に多い便秘は以下の2つです。
「弛緩性便秘」
腸は蠕動(収縮運動)によって食物を下へ下へと送り続けています。
しかし、老化などにより収縮運動が衰え、便が停滞してしまうことで起こるのが弛緩性便秘です。
弛緩性便秘の改善には、腸の動きを活発にする必要があるため、
"運動" と "水分" が十分なポイントになります(^^)/
「直腸性便秘」
通常、便はS状結腸に貯えられるため直腸は空っぽの状態です。
しかし、排便しきれないまま便が貯留・下降し続けることで
直腸にも便が貯まってしまう状態を直腸性便秘といいます。
直腸まで便が送られてくると便意を感じますが、
○何度か我慢してしまった
○便意そのものを感じない(高齢者に多い)
○下剤の長期使用で腸の動きが鈍くなってしまった
・・・などが原因で起こる場合が多いです。
【便秘→下剤を使用する】
という考えになってしまうことが多いのが現状にあります。
なかなか出なくてお腹がつらい時、下剤に頼ることは決して悪いことではありません。
しかし、下剤を飲む以外にも日々の生活の中で便秘を改善する方法はたくさんあるのです!!
(後半の方でご説明しますね⚘)
まずはよく使用される下剤の種類をご紹介します。
1⃣浸透圧性下剤(緩下剤)→腸内での水分吸収を抑制
●酸化マグネシウム:大腸で行われる水分吸収を抑えて便に含まれる水分を多くし、
体積の大きくなった便の刺激により排便を促す効果があります。
●ラクツロース(ラグノスNFゼリー):腸管内の水分を増やし便を柔らかくします。
腸の収縮運動(蠕動運動)促進作用もあります。
2⃣大腸刺激性下剤(峻下剤)→腸を刺激
●センナ錠 :腸管を刺激して蠕動運動を促します。
●ピコスルファートNa(ラキソベロン):腸粘膜を刺激し、蠕動運動も促します。
ではなぜ、下剤に頼りすぎるのがいけないのでしょうか。
↓↓↓
(*_*)腸内環境の悪化(*_*)
腸内には何百兆個もの腸内細菌がいて全身の免疫機能にも影響を与えています。
下剤を飲みすぎると下痢になりやすく、
腹痛や食欲不振、脱水やカリウム不足にもなるので注意が必要です。
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高齢者は便秘になりやすいと最初の方で述べましたが、
そもそも
なぜ高齢者は便秘になりやすいのでしょうか???
【高齢者が便秘になりやすい理由は5つ】
〇食事・飲水量の減少
→柔らかく十分な大きさの便が形成されにくい
〇身体活動量の低下
→胃腸の蠕動運動が不活発になる。排便に必要な筋力が低下する
〇心理的要因
→排泄介助への抵抗感、ストレスなどが自律神経系に影響し排便反射が低下する
〇基礎疾患の増加
→脳梗塞、パーキンソン病、心不全などの様々な病気により胃腸の運動が低下する
〇薬の影響
→神経系に作用する薬は腸管の蠕動運動が抑制される
などなど・・・
これらを踏まえて、
自立支援介護における排便の目標は
下剤等に頼らず、自然排便を得ることです。
そこで!!!
自然排便を得るために必要な7つ!
⓵十分な水分摂取(少なくとも1日1500㎖飲みましょう)
②運動:体が動くことで腸も動きます
③常食を食べましょう:常食が最も食物繊維が豊富です
④食物繊維、乳酸飲料:腸内環境を整えて腸機能を良好に保ちましょう
⑤規則的な生活:十分な睡眠と規則的な食事時間
⑥定時排便:決まった時間にトイレに行ってみましょう
⑦座位排便:(座ることで腹圧がかかり、便の重さで自然排便しやすくなります)
水分摂取、栄養、運動の大切さは過去のブログでもご紹介しましたね(゚Д゚)ノ
✿自立支援介護の基本ケア(水分・栄養・運動・排泄)が
それぞれ繋がっていることがわかりました!!!
最後に、失禁についてご説明します<(_ _)>
※失禁とは、不随意(自分の意思とは関係なく)に尿や便が漏れること。
「トイレまで行くのが大変」「気がついたら漏れてしまっていた」
というお声とともに、「年だからしょうがない。」というお声もよくお聞きします。
・・・
決してそんなことはありません!!
正しい知識を知り、必要なケアを日常的に行えば
再び失禁せずに生活できるようになった方もいらっしゃいます(^_^)/
失禁の種類
●切迫性(せっぱくせい)
急に強い尿意・便意を感じ、我慢できずに漏れてしまうこと。
(男性では前立腺肥大症、女性では膀胱瘤や子宮脱なども切迫性失禁の原因に)
●腹圧性
せき、くしゃみ、立ち上がり動作などでお腹に力がかかり漏れてしまうこと。
●溢流性(いつりゅうせい)
尿や便が溜まりすぎて、少しずつ漏れ出てしまうこと。
●機能性
膀胱や腸などの臓器が問題で失禁が起きるわけではなく、
トイレまで間に合わない、認知症などでトイレでの排泄方法が分からないなどで失禁してしまうこと。
「夜間排尿」
高齢者の排尿の特徴に夜間排尿があります。
尿は全身をめぐる血液が腎臓でろ過されて作られています。
日中起きている時は重力に逆らった心臓のポンプ機能で血液を動かしていますが、
寝ている時は重力の影響なしに心臓が動くため日中よりは血液の循環量が増えるのです。
しかし、加齢とともに弱まった心臓のポンプ機能は安静になると負担が軽くなり
働きが回復してきて腎臓に十分な血液を送れるようになります。
そのため、
高齢者が夜間に排尿回数も尿量も増えるのは、
老化による心臓と筋肉の弱まりのためと言われています。
高齢者の方に多い、
「失禁」と「夜間排尿」
についてご説明しました。
この2つに結果的に共通するのは
おむつの使用です。
「トイレが間に合わなくて失禁するから」
「夜のトイレが多くて面倒くさいから」
といった理由でおむつを使用している方が実際少なくありません。
はじめは抵抗される方もいらっしゃいますが、
慣れと共に "抵抗力" 、"排泄への意欲" も失われてしまう可能性があります。
それが結果的におむつの中での「失禁」につながってしまいます。
また、
おむつ利用者の80%が尿路感染になるという研究結果があり、
その原因菌はほとんどが大腸菌であったと報告されています。
便の中にいる大腸菌がおむつ内で移動し、尿路へと感染してしまうのです。
過去におむつを使用していたが、排便リズムが安定したことで
おむつを使用せず再びトイレで排泄するようになった方もいらっしゃいます。
おむつに頼りすぎず、
排泄のコントロール確立に向けて日常的な心掛けをすることが大切です(^.^)/
長くなりましたが、
今回の排泄ケアにおける自立支援介護の目標は
【自然排便を得ること】とお伝えしました。
おむつを使用せず、自然排便ができたらさらにADL自立の維持・向上につながります!!!
そのために大切なことは・・・
①水分ケア(便秘や排尿障害の予防)
②歩行練習(トイレまで行く / 運動により消化管の活性化)
③下剤の中止(十分な栄養 / 排便リズムの構築)
④トイレ排泄(排泄するというの意識をもつ)
↓↓↓
①~④を見ていただくと、
これまで自立支援介護の基本ケア(水分・栄養・運動・排泄)が
それぞれつながっていることがわかりますね(=゚ω゚)ノ
本当に長くなってしまいまいた。。。
最後までご愛読くださりありがとうございます(>_<)♡
自立支援介護とは何か。その重要性について。
私たちが日々目標にしていること。そのために必要ケアについて。
いろんな視点で書かせていただきました。
ご利用者様のその人らしさを尊重しながら
ひとりひとりが自分らしい生活を継続、または実現できるように
今後も精一杯サポートさせていただきます。
✿引き続きよろしくお願いいたします✿
writer:かんだ('ω')
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